他勘定振替高の基礎知識と運用方法

2022/09/07 収支管理 古谷 幸治
他勘定振替高の基礎知識と運用方法

本ブログにて「プロジェクト管理会計」に関連するテーマを数回にわたり取り上げ、現実における問題点や理想とする管理・業務運用方法をご紹介します。

本稿では、「他勘定振替」の目的と具体的な運用方法について取り上げています。自社開発のソフトウェアを制作されるプロジェクトにおいて、重要な経理処理業務でございますので、是非ご参考にしてみて下さい。

他勘定振替高とは

他勘定振替とは、 製造原価の項目をほかの勘定項目に振替すること です。

主に製造業で行う振替処理ですが、システム系の会社の場合、パッケージソフトウェアの制作会社で多く活用されています。販売目的のパッケージソフトウェアの製造原価は、労務費・外注費のほか減価償却費、交通費など、開発にかかわる費用です。

具体的な他勘定振替高の運用方法について

製造原価全体から、販売目的のパッケージソフトウェアが完成した分を資産へ振替する際、製造原価の控除科目として「他勘定振替処理」を行います。

他勘定振替高という勘定科目は、上記の場合は売上原価の控除科目になります。また、他勘定振替高は製品製造原価を正しい金額で表示するために使われる勘定科目です。

他勘定振替は、パッケージソフトウェアの開発会社はおさえておくべきポイントです。 自社販売の開発プロジェクトに関わる方は、しっかりと理解しておきましょう。

古谷 幸治

監修:古谷 幸治

公認会計士。大手監査法人、M&Aアドバイザリーファーム、外資系証券会社を経て独立。会計監査、買収合併の会計監査、IPO支援、内部監査支援を経験。証券会社では、上場・未上場企業双方の資金調達、合併買収の実行支援、財務モデルの構築からバリュエーションまで幅広く担当。キャピタルマーケットの経験を活かし、CFO経験も有する。

古谷公認会計士・税理士事務所