タイムレポートの目的と具体的な運用方法

2021/11/10 収支管理 古谷 幸治
タイムレポートの目的と具体的な運用方法

本ブログにて「プロジェクト管理会計」に関連するテーマを数回にわたり取り上げ、現実における問題点や理想とする管理・業務運用方法をご紹介します。

本稿では、「タイムレポート」の目的と具体的な運用方法について取り上げています。締め処理の考え方や運用しやすい仕組みづくりの一例として、是非ご参考にしてみて下さい。

タイムレポートの目的

「タイムレポート」の目的は、工数管理・原価計算を主とするところが大きいですが、IPO(株式上場)を目的にスタートさせる企業が多く見受けられます。

また、タイムレポートの内容を精査されている企業は意外と少ないでしょう。

そもそも「タイムレポート」は、 その人が一日にどんな業務を行ったか把握するためのもの であるため、良心に基づき正しく入力することが求められます。

具体的なタイムレポートの運用方法

運用方法のポイントは「締め処理」になります。

以前、外資系のコンサル企業とお取引していたときは、毎月15日(提出日は16日)と月末(提出日は翌営業日)としていました。

理想は「毎週の締め」です。 すなわち、 毎週金曜日締めで前週の工数と翌週の工数予定を把握できること がベストでしょう。

その会社の運用マニュアルでは、「自分ひとりくらい遅れてもかまわないだろう」という意識を捨てる事とありました。確かに、一人の入力遅れで全ての労務費配分ができなくなります。

また時間は、6分単位で正しく記入する事とし、6分=0.1時間, 30分=0.5時間 としています。

  • 残業時間のルール

  • トレーニングの場合チャージできないルール

  • 移動時間のルール

  • 海外で仕事をした場合のルール

などもあると入力者は分かりやすいでしょう。

また、上司の承認フローも押さえておくとよいです。

なお、プロジェクトコードは「有償稼動」と「無償稼動」に分かれます。

  • 有償稼動は、主なプロジェクトにチャージ

  • 無償稼動は、研修・会議・セールス・全社キックオフ等にチャージ

上記のように、明確なアナウンスをする必要があります。また営業やプリセールスの時間なども会社として「有償稼働」か「無償稼働」に分けるルール化もしておきましょう。受注・請負・申込前か後かでルール化しても良いでしょう。

古谷 幸治

監修:古谷 幸治

公認会計士。大手監査法人、M&Aアドバイザリーファーム、外資系証券会社を経て独立。会計監査、買収合併の会計監査、IPO支援、内部監査支援を経験。証券会社では、上場・未上場企業双方の資金調達、合併買収の実行支援、財務モデルの構築からバリュエーションまで幅広く担当。キャピタルマーケットの経験を活かし、CFO経験も有する。

古谷公認会計士・税理士事務所