タイムレポートの目的と具体的な運用方法
目次
本ブログにて「プロジェクト管理会計」に関連するテーマを数回にわたり取り上げ、現実における問題点や理想とする管理・業務運用方法をご紹介します。
本稿では、「タイムレポート」の目的と具体的な運用方法について取り上げています。締め処理の考え方や運用しやすい仕組みづくりの一例として、是非ご参考にしてみて下さい。
タイムレポートの目的
「タイムレポート」の目的は、工数管理・原価計算を主とするところが大きいですが、IPO(株式上場)を目的にスタートさせる企業が多く見受けられます。
また、タイムレポートの内容を精査されている企業は意外と少ないでしょう。
そもそも「タイムレポート」は、 その人が一日にどんな業務を行ったか把握するためのもの であるため、良心に基づき正しく入力することが求められます。

具体的なタイムレポートの運用方法
運用方法のポイントは「締め処理」になります。
以前、外資系のコンサル企業とお取引していたときは、毎月15日(提出日は16日)と月末(提出日は翌営業日)としていました。
理想は「毎週の締め」です。 すなわち、 毎週金曜日締めで前週の工数と翌週の工数予定を把握できること がベストでしょう。
その会社の運用マニュアルでは、「自分ひとりくらい遅れてもかまわないだろう」という意識を捨てる事とありました。確かに、一人の入力遅れで全ての労務費配分ができなくなります。
また時間は、6分単位で正しく記入する事とし、6分=0.1時間, 30分=0.5時間 としています。
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残業時間のルール
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トレーニングの場合チャージできないルール
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移動時間のルール
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海外で仕事をした場合のルール
などもあると入力者は分かりやすいでしょう。
また、上司の承認フローも押さえておくとよいです。

なお、プロジェクトコードは「有償稼動」と「無償稼動」に分かれます。
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有償稼動は、主なプロジェクトにチャージ
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無償稼動は、研修・会議・セールス・全社キックオフ等にチャージ
上記のように、明確なアナウンスをする必要があります。また営業やプリセールスの時間なども会社として「有償稼働」か「無償稼働」に分けるルール化もしておきましょう。受注・請負・申込前か後かでルール化しても良いでしょう。
監修:古谷 幸治
公認会計士。大手監査法人、M&Aアドバイザリーファーム、外資系証券会社を経て独立。会計監査、買収合併の会計監査、IPO支援、内部監査支援を経験。証券会社では、上場・未上場企業双方の資金調達、合併買収の実行支援、財務モデルの構築からバリュエーションまで幅広く担当。キャピタルマーケットの経験を活かし、CFO経験も有する。
古谷公認会計士・税理士事務所