収支管理表エクセルテンプレート(無料)|プロジェクト別の売上・原価・利益を月次で管理【上場企業CFO監修】

公開日 更新日 収支管理 Leead Magazine 編集部
収支管理表エクセルテンプレート(無料)|プロジェクト別の売上・原価・利益を月次で管理【上場企業CFO監修】

プロジェクト別の収支管理表(Excel テンプレート)を無料でダウンロードできます。 上場企業 CFO が監修したシートで、案件ごとに売上・人件費・外注費・経費を月別に入力すると、利益と利益率が自動で計算されます。

テンプレートに入っているもの:

  • 基本情報: プロジェクト名、プロジェクトコード、顧客、主管組織、担当者
  • 収支管理表(12 か月): 売上、人件費(担当者別)、外注費(外注先別)、経費(費目別)の入力欄。行は追加できます
  • 自動計算: 支出合計、利益、利益率(緑の背景部分)
  • 使い方の手順: シート右上に記載。プロジェクトごとにシートをコピーして使います

▶ 収支管理表テンプレートを無料ダウンロード

プロジェクトを成功させるために収支管理の重要性や役割は理解しているものの、実際にどう始めればよいかが分からない管理者も少なくないでしょう。まだプロジェクト収支管理表を導入していない企業様は、まずこのテンプレートから始めてください。本記事では、テンプレートの使い方と、Excel で運用するときのルール、Excel の限界とシステムへ移行する目安を解説します。

収支管理表テンプレートの使い方

シートの手順は 5 つです。

  1. プロジェクトごとにシートをコピーする。 1 案件 = 1 シートが基本です。案件の区切り方は「1 契約(請求単位)= 1 案件」にすると、後で請求と突き合わせられます
  2. 基本情報を記入する。 プロジェクトコードは、後で並べ替えや集計に使うので命名ルールを先に決めます。決め方は「最適なプロジェクトコードの付け方」を参照してください
  3. オレンジ背景の項目名を自社に合わせて書き換える。 人件費は担当者名、外注費は外注先名、経費は費目名です。行が足りなければ「(+追加行)」の行を増やします
  4. 白背景のセルに各月の数値を入力する。 売上は契約に基づく計上月、人件費は「投入時間 × 時間単価」、外注費は作業が発生した月(発生ベース)で入れます
  5. 緑背景のセルは自動計算。 支出合計、利益、利益率が出ます。利益率が会社の目標(例: 30%)を下回った月は原因を確認します

入力例

時間単価 5,000 円の担当者 2 名が 1 か月にそれぞれ 80 時間と 40 時間を投入し、外注費 30 万円、交通費 2 万円がかかった案件(売上 150 万円)を入れると、次のようになります。

項目X 月
売上1,500,000
人件費(鈴木 80h × 5,000)400,000
人件費(田中 40h × 5,000)200,000
外注費(外注先 A)300,000
経費(交通費)20,000
支出合計920,000
利益580,000
利益率38.7%

プロジェクト収支管理表の役割

プロジェクト収支管理表の役割は、特定のプロジェクトや活動に関連する収入と支出を追跡し、管理することです。

これにより、プロジェクトの収支状況を把握し、予算の管理やリソースの適切な配分、コストの最適化などが可能になります。また、プロジェクト収支管理表は、プロジェクトの成果とコストの関係を評価し、将来のプロジェクト計画や予算の策定に役立ちます。結果として、プロジェクト収支管理表はプロジェクトの効率性や利益の最大化、リスクの最小化など、プロジェクト管理における重要な意思決定の基盤となります。

会社全体の損益が黒字でも、案件単位で見ると赤字の案件が混ざっています。案件ごとに売上と費用を紐づける収支管理表は、その赤字案件を見つけるための最初の道具です。収支管理の目的や進め方の全体像は「プロジェクト収支管理とは?進め方・計算例・Excelとの違いを実務で解説」で解説しています。

Excel で収支管理表を運用するときの 3 つのルール

テンプレートは入れれば動きますが、数字の信頼性は運用で決まります。

1. 時間単価は「給与 ÷ 稼働時間」より高く設定する

人件費を給与を稼働時間で割った単価で入れると、すべての案件が実際より儲かって見えます。法定福利費、賞与、案件に紐づかない間接時間(会議・営業支援・研修)を含めて決めます。

例: 月給 40 万円、法定福利費 15%、賞与年 2 か月分、月の稼働可能時間 160 時間、うち案件に使える時間が 75% の場合、(400,000 × 1.15 × 14 ÷ 12)÷(160 × 0.75)= 約 4,470 円/時間。給与 ÷ 稼働時間の 2,500 円と比べると 1.8 倍です。

2. 月次の締め日を決める

工数の入力締切、外注費の計上、売上の計上、収支表の更新を「翌月 5 営業日まで」のように決めて守ります。締めが遅れると、赤字に気づくのが検収後になります。締めの順番は「月次締めの引き継ぎストレスを仕組みで消すプロジェクト収支管理」を参照してください。

3. 着地見込みを毎月更新する

実績の入力だけでなく、残りの月に「あといくらかかるか」を入れて、完了時の利益を毎月計算し直します。テンプレートの未来の月に見込み値を入れれば、着地の利益率がその場で分かります。

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事業単位の収支計画を立てたい場合は「収支計画書エクセルテンプレート(無料)」、予定と実績を並べて管理したい場合は「予実管理表エクセルテンプレート(無料)」もご利用ください。

弊社では、収支管理に関する無料の相談サービスをご提供しています。収支管理表へのデータ入力方法や活用方法など、気になる情報がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

クラウド型プロジェクト収支管理ツール「LEEAD」

エクセルは無料で利用できるため、導入が手軽であり、項目の追加なども容易に行え、コスト面や柔軟性において優れています。まずは手軽に始めたいという方には最適なツールです。

Excel の限界とシステムへ移行する目安

しかし、プロジェクトが複数になると管理が煩雑になったり、数値の集計や全体数値の可視化が難しくなったりします。また、計画値と実績値の管理や数値の修正の制御が難しいこと、さらに原価管理まで行えないこともデメリットです。次のいずれかに当てはまったら、専用のシステムを検討する時期です。

  • 同時に動く案件が 10 件を超えた
  • 工数を入力する人が 5 人を超え、集計に半日以上かかる
  • 月次の締めが翌月 10 日を過ぎる
  • 「今月このまま行くと赤字になる案件」を月の途中で答えられない

Excel で締まらなくなる構造的な理由は「なぜExcelでは収支が締まらないのか?集計遅延を断つ実務解」で解説しています。

そこで、弊社が提供するプロジェクト会計業務に特化したクラウドサービス「LEEAD」を紹介します。

収支管理表エクセルテンプレート(無料)|LEEAD の画面(図3)

プロジェクト毎の売上・人件費・外注費・経費・稼働工数といった数値情報をプロジェクト毎に紐づけて管理することができます。収支状況を瞬時に確認することができ、赤字プロジェクトの早期発見や要員配分の最適化を行うことによる事業利益の改善に繋げることができます。

機能がプロジェクト会計に特化しているため、操作性も含めてシンプルなシステムになっています。初めてクラウドシステムを導入されるお客様にも好評です。さらに、CSV形式によるデータ連携も可能なため、経費管理など収支管理に必要な周辺システムとのデータ連携も対応可能です。テンプレートで管理していた案件は、そのまま LEEAD に取り込めます。

収支管理表エクセルテンプレート(無料)|LEEAD(図4)

関連する用語(採算・原価・収益認識・工数)の定義は「プロジェクト会計 用語集」にまとめています。

よくある質問

Q. テンプレートは無料ですか?商用利用できますか?
無料です。フォームにメールアドレス等を入力するとダウンロードできます。自社の業務での利用は自由で、項目の追加や書式の変更も自由に行ってください。テンプレートそのものの再配布・販売はご遠慮ください。
Q. Google スプレッドシートでも使えますか?
使えます。ダウンロードした Excel ファイルを Google ドライブにアップロードし、Google スプレッドシートで開いてください。合計と利益率の数式はそのまま動きます。
Q. 複数のプロジェクトを管理するにはどうすればよいですか?
プロジェクトごとにシートをコピーして使います。案件が 10 件程度までなら、各シートの利益を集計用シートで参照すれば全体像が見えます。それを超えると集計の手間と数式の崩れが増えるため、専用システムへの移行を検討する目安になります。
Q. 人件費はどうやって入力すればよいですか?
担当者ごとに「その月にこの案件へ投入した時間 × 時間単価」を入力します。時間単価は給与を稼働時間で割るだけでなく、法定福利費や賞与、案件に紐づかない間接時間を含めて決めます。目安の計算方法は本文で解説しています。
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塩塚 丁二郎

監修:塩塚 丁二郎

早稲田大学卒業後、野村総合研究所でSEとしてキャリアをスタート。2015年に独立し、IoTスタートアップ、音声アプリ開発を経て、PM支援・SI事業を軌道に乗せる。電子契約サービスCloudContractの実装、運用を手掛け、2020年からはプロジェクト会計・フォーキャストに特化したLEEADを運営。現在はDX・AI領域、カフェ店舗運営など、複数の事業を展開している。

株式会社ETVOX 塩塚 丁二郎